邦画

いくつになっても泣ける名作『サマーウォーズ』【ネタバレ感想】

こんにちは、さいちゃん(@saichans_b)です。

Huluで期間限定配信が始まっていて、数年ぶりに『サマーウォーズ』観たら号泣しました。

新型コロナで世界中が大変な状況だから、この危機を乗り越えてほしいという思いからとのこと。その心意気に泣ける。

サマーウォーズといえば細田守監督。細田守監督といえば『時をかける少女』『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』『未来のミライ』と名作ばかり。何度でも観れちゃうアニメーション映画っていいですよね、子どもの頃に観ると感動するし、大人になって観ると子どもの頃とはまた違う感覚を味わえる。

今回はサマーウォーズに関して感想を語ろうと思います。以下ネタバレ。

「サマーウォーズ」 劇場用予告

 

男子憧れのマドンナと旅行のバイトってなにそれずるい

17歳、彼女なし、夏休み、暇…エネルギーを持て余した男子高校生 小磯健二(こいそけんじ、声:神木隆之介)の元に訪れた学校のマドンナ篠原夏希(しのはらなつき、声:桜庭ななみ)。「いきなりだけどバイトしてくんない!?ただ私と旅行いくだけなんだけど!」…ってなにそれ神!?!? こんな神設定ぼくにも欲しかった…と全男子が泣く始まりなんです。しかもこの夏希先輩、明るくて元気で、なんといっても剣道部なんですよ。剣道部の女子って超よくないですか!?僕は剣道部の女子が大好きなので夏希先輩に惚れる自信しかありません。

そして憧れの先輩と一緒に電車で長野県の実家まで、広がる田園風景、美味しい空気、マイナスイオン、のんびり地元の料理を食べながら親戚の皆様と仲良くなって気に入られ、先輩といい感じになって有頂天で帰ってくる、最高、ビバ夏休み、めでたしめでたし。完。

というわけにはもちろんいかず、旅行は旅行でも親族先で夏希先輩のフィアンセ役を演じるというもの。これバイト代いくらなんだろ。むしろお金払ってでもいくでしょこんなイベントあったら…。でもこれは健二じゃないとダメだった。わりと高度な能力が求められる物語でした。

 

オズの世界便利でずるい

物語にあるのはインターネット上の仮想世界OZ(オズ)。アバターと呼ばれる自分の分身を作って世界中の人たちと会話ができたり、スポーツやショッピング、ゲームだけでなく納税や各種行政手続きもできちゃう、なんかよくわかんないけどすげえって世界。この作品公開されたのが2009年なのでもう11年も前なんですけど、このとき近未来と謳う世界はもうすぐそこまで来ている。侘助(わびすけ)が作るラブマシーンというプログラムもAIなんですけど、この時はまだ身近でなかったけれど、今やAIはもうあらゆる企業で活用されようとしていますから。まぁでも、オズはあくまでそういう世界があるんだって感じでいいかと思います。インターネットの世界を舞台に、ゲーム感覚で世界をめちゃくちゃにするAIという敵がいて、それをみんなで倒す、これが大筋。でもその中に散りばめられた大切なことがたくさんあるんです、だから感動するし、泣けるし、元気をもらう。

 

栄おばあちゃんで何度も泣く

親族からの尊敬を集める一族の柱、栄おばあちゃん。その人脈はすさまじく、政治家や官僚、警視総監等々各界と精通するスーパーおばあちゃん。あの眼力で睨まれたら蛇も逃げ出すでしょう。健二のアカウントがラブマシーンに乗っ取られ、オズの世界が大混乱になったあの日、栄おばあちゃんの人脈で多くの人々を励まし、事態は一旦落ち着きました。が、頑張りすぎたのでしょうか、それとも侘助に最後に会えてこの世の心残りがなくなったのか、翌日に亡くなってしまいました。これはあんまりです。栄おばあちゃんすげえ、かっこいい、大好きだ、って感情が高まっていたところで亡くなってしまうので、これは大号泣の親族と一緒に大号泣。悲しい。でも悲しんでばかりいられないんです、だってオズの世界が相変わらず大混乱だから、このままでは多くの犠牲者が出るかもしれない。だから陣内家の男人は立ち上がるんです。健二も率先して立ち上がるんです。これは弔い合戦だって。さぁ始まりです、サマーウォーズの始まりです

 

サマーウォーズの始まりだ!

こっからの展開はもう怒涛ですよ、陣内家の面々はやると決めたらやることが派手なこと、巨大なスーパーコンピュータを準備したり、自衛隊の通信車両持ってきたり、発電機つきの漁船を新潟港から運んできたり(庭に漁船をおける池があるってどんだけ!?) 。

「慶長五年七月、徳川秀忠率いる三万八千の軍勢に攻め込まれた際、我がご先祖様はどう戦ったか。二千の兵で我がわざと敵を挑発して引きつけ、城の二の丸まで誘い込んでから門を閉め、城下町に柵をして閉じ込めたんだ。混乱する徳川軍は為すすべなく戦意を喪失して撤退した」

っていうご先祖に敬意を表してやまない万助おじさんのアドバイス、要は陽動作戦。準備万端で開始されたキングカズマの戦いは見事ポイントに誘い込み、敵を閉じ込めます。がしかし、勝ったかと思われたところでスーパーコンピューターが熱暴走を起こして閉じ込めた城が崩れる。熱暴走を起こしたのは周りに置いていた氷を翔太が栄おばあちゃんのところに運んだから。おまえなにやってんだよ!!ってキレたくなるけど理由が「涼しいかい?おばあちゃん」っておばあちゃんを冷やすためだから文句言えない

 

作戦が崩れ、アカウントを取り込みまくったラブマシーンは額にハートマークつけた怖いようでふざけてる超巨大な物体と化してしまう。なにこれ無理じゃん…って世界の終わりを体現するようなラブマシーンにキングカズマは為すすべなくぶっとばされる。さらになんどもニュースで出ていて何かの伏線に違いないだろう小惑星探査機「あらわし」がついに登場、二時間十分で世界のどこかの核施設に落ちるという最悪の事態。

そんなときに栄おばあちゃんの手紙。綴られていたのは侘助への愛、そして家族への感謝。これもう感動ですよ、また泣きました。栄おばあちゃん何回泣かせるのほんと。

「家族同士手を離さぬよう、人生に負けないように、もし辛いときや苦しいときがあってもいつもと変わらず家族みんなそろってご飯を食べること。いちばんいけないのはお腹が空いていることと、一人でいることだから」

名言すぎるでしょこれ…、そしてこのタイミングで侘助は帰ってきて、マジでみんなでご飯食べる。あらわし落ちてきてるけど、ごはんもりもり食べる。

「こういうのは勝ちそうだから戦うとか負けそうだから戦わないとかじゃないんじゃよ。負け戦でも戦うんじゃうちはな」って万作おじさんが熱い。酔っ払ったとき初対面の健二に下ネタ連発してたクソ親父とはとても思えない。

 

高知能の世界で花札こいこい!

そして決戦はクライマックスへ。ゲーム好きのラブマシーンに花札の勝負をしかける夏希。アバターの夏希が超かわいい。おばあちゃん仕込みの花札で夏希は強い。なんてったって夏の希望と書いて夏希ですから、俺たちの希望になってくれ!夏希!こいこい!!

ちなみに僕は花札のルールぜんぜん知らないんですけど、とにかく熱い。よくわかんないけど熱い!猪鹿蝶とか、五光とか、よくわかんない言葉めちゃくちゃ出てくるけどよくわかんないけどなんかすごいってのが伝わる。でも一瞬の油断をつかれて窮地に追い込まれるんです。絶体絶命、でも、そんなときに全世界のアカウントが僕たちのアバターを使ってくださいって協力してくれるんです、泣ける。感動的すぎる。世界の希望を背負った夏希、「いけーー!!!」「先輩!いけます!!」「ぶちかませ!!!!」とみんなからの声援を受けて大技をぶちかます!!そして!!!!!勝つ!!!!!!!!うあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!夏希好きだああああああああああ!!!!!!!

 

でも終わんない

よろしくおねがいしまぁぁぁぁす!!!!

ラブマシーンはあらわしの落下地点を変え、陣内家に落とそうとする。マジかよ。ここで主人公健二の見せ場がやってくる。パスワードの暗号を超速度で解いていく。毛嫌いしていた翔太が背中を押す!息を飲む夏希、「こ、この人すげえ…」って顔に書いてあるカズマ。侘助はラブマシーンの守備力をゼロにする、邪魔してくるラブマシーンをぶっとばすカズマ、超暗号を超暗算で解く奇跡の健二。男健二、ここにあり。

ここでくるんです、ラピュタのバルスのように、ツイッターで幾多の人々に呟かれる呪文の様な名言「よろしくおねがいしまぁぁぁす!!!!」

こんなときも謙虚な健二。あらわしは落下地点を変え、陣内家は半壊するも間一髪で助かりました。ついでに温泉でました。

いやぁ熱かった。もうこれ書きながら感想っていうか語彙力なくして語ってましたけど、そんくらい熱くなれるし泣ける作品なんです。あーあ、いいなぁ、健二。夏希先輩と恋仲になれて、俺もなりたい。

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