ドラマ

『サイコだけど大丈夫』9、10話感想【ネタバレ】

もう更新が楽しみで早く週末やってこいと待ちわびている自分がいます。これ、おもしろいのか…?と疑いながら見ていた最初の頃の自分に今なら言える。「大丈夫、これめっちゃ面白いわ」

▼前回までの感想はこちら

『サイコだけど大丈夫』6話まで観た感想【ネタバレ】こんにちは、さいちゃん(@saichans_b)です。 『愛の不時着』『梨泰院クラス』があまりにも最高だったため「えなんで今まで韓...
『サイコだけど大丈夫』7、8話感想【ネタバレ】前回の記事で6話から「いよいよおもしろくなってきたぜ…」となったことを書いたんですけど、さらに今回で面白さが加速してきました。 h...

 

で、9、10話観たんですが、今回は動きに動いたね。たとえるなら天国に登るくらい上昇したかと思えば、急転直下で地獄に落ちてった。

激動の9、10話、以下ネタバレ。

まずは9話から。印象に残ったとこを書いていきます。

 

あこがれの逸脱デートが最高

停職処分を受けたガンテはハイテンションでムニョンを誘うが、いざ車に乗ったらさっきまでのお前どこ行った!?ってくらいテンションめちゃくちゃ低くて、さすがのムニョンも「まさか後悔してないわよね」と確認するレベル。思いっきり海外に行く予定のムニョンに対してガンテはパスポート持ってなくてしかも日帰りのつもりだからもう温度差が半端ない。キレるムニョンはガンテ置き去りにして帰っちゃいます。車でテトラポットに突っ込もうとするキレ具合、あれたまらん。死ぬときはムニョンにあれされてテトラポットに突っ込んで死にたい。

 

まぁ結局遊びに行くことになるんですけど、世界中が5度見するくらいのドでかい帽子かぶって行こうとするムニョンに、ガンテも「お、お前正気か?」みたくなってて、タイミングよくかかってきた院長からの電話で一旦離脱。派手に着飾る人の心理は、弱い自分を守るための武装だから君がしっかり守ってあげなさいと諭されるガンテ。

いや、それのしても大量のお菓子とか救急箱とか持っていこうとするデート経験ゼロのガンテに言い放ったムニョンの言葉、聞きました? ねえ、ちゃんと聞きました?

 

「私だけ持っていって」

 

ムニョンにこんなん言われたらもう魂飛んじゃう。

 

それからガンテは少々ラフな格好になったムニョンとデートに出かけて、これがもう本当に楽しそうなんですよ。人生で初めて兄から解放されて、(ガンテのセリフを借りるなら)「憧れの逸脱」を、存分に楽しんでた。吊り橋に怖がるムニョンも、ぎこちない笑顔で写真写るガンテもよかった。二人の笑顔の写真なんて、もう顔そっくりだったからね。恋人って一緒にいると顔似てくるっていうけど、もうすでに似てきてた。

 

ガンテ、男として一歩前進

OK病院でこっそり付き合っているカップルから電話がかかってきて、無一文の彼らのために一緒に一泊することに。もちろん部屋はガンテとムニョンが一緒。ムニョンはいつでも夜の受け入れ体制が完璧なんですよ、だからここはもう、行くしかない!行けガンテ!男になれ!!って心の声援を送るんですが、まぁもちろん抱くわけがないと。兄との電話で夢から現実に戻されてしまったところがある。

ただ、翌朝はとてもよかった。子供の頃に渡せなかった(というか渡したけど目の前で踏みつけられた)花をプレゼントして、不意打ちでキス。なんか、よかった。しかもその後手を繋いで帰るという、もう完全に恋人。もともとガンテ待ちの恋だったからね、しがらみをとっぱらって心の赴くままにいけば結ばれるしかないんですよ。

 

サンテの暴走爆発

ただもちろん二人が順調にいくわけがなく、兄サンテの存在が重くのしかかります。かつてないほどヘビーに。

ひとりで出かけると言っていたガンテが本当はムニョンと出かけていたことを知って、サンテは理性を失って暴走します。

ガンテが「兄ちゃんなんて死んでしまえばいい」と言ったこと、氷の川に落ちたサンテを見捨てたことを、口にするんです。今まで一度もその話題に触れてこなかっただけで、しっかり覚えていました。つまりあえて口に出さずなにもなかったように接してきたということです。だけど今回ガンテの心が自分ではなくムニョンに動いていることを知って、怖くなって、許せなくて、心にずっと押し込めていたことを、ぜんぶ爆発させたんです。

「皆さん、弟は僕を殺そうとしています」と何度も何度も叫んで、ガンテはパニックに陥る。ここまでが9話です。

 

サンテは自分の行いも覚えているはずなのに

それにしてもサンテ、ちゃんと覚えていたんですね。忘れられるわけもないか、弟が自分を見捨てて死にかけたことなんだから。あのとき、ガンテに「兄ちゃんなんて死んでしまえばいい」と言われたときもニコニコと笑っていて、気まずくならないように失わないように、走り去ったガンテを追いかけて、一緒に遊んで。だけど不本意に落ちた川で弟は、本当に自分を見捨てようとした。あのとき口をついて出たように見えた「死んでしまえばいい」という言葉は本心だったことを知るんです。

ただ、この記憶をちゃんと覚えているのだとしたら、そのあとの自分の行為も覚えているはず。戻って助けてくれたガンテを、今度は自分が見捨てて去ったことを。弟に一度見捨てられたことに深く傷ついたのはわかる。憎むのもわかる。でもムニョンがいなかったら死んでいたのはガンテの方だった。

だから、「弟は僕を殺そうとしています」だけじゃないでしょう。「僕も弟を殺そうとしました」と言わなければ、フェアじゃないよね。

 

続いて10話です。

 

ガンテの痛烈な言葉に涙するムニョン

暴走したサンテはそのまま入院することに。兄に嘘をつき、ムニョンと出かけたことの罪悪感に苦しむガンテはムニョンに僕の人生から出て行ってくれと言い放ってしまう。ムニョンも「私たちはセットよね」「あなたは悪くない」と何度も食い下がるも、とうとう涙してしまう。

ガンテは今まで何度もムニョンにきつく当たっていたけど、恋人のように幸せなひとときを過ごしたばかりだっただけに、ムニョンもかなり堪えた感じだった。二人は足りないところを補うように、自分にないものを相手に求めるように、惹かれ合って、そして癒されていた。最初に比べればムニョンは感情豊かになってきてる。涙を流したのも、ちゃんと傷ついたから。でも「なぜあのとき、助けたんだ。あのとき死んでいれば、こんな人生を送らなくて済んだのに」と頬をつたうガンテの涙も切なすぎた。

 

ガンテは兄から解き放たれないのか

ガンテがなぜ兄に人生を捧げているのか、その理由が明確になりました。「償い」です。

「兄ちゃんなんて死んでしまえばいい」と言ったこと、氷の川に溺れた兄を見捨てたこと、「平凡な兄ならよかった」と何度も思ったこと。この過ちの罪悪感は、兄に寄り添い人生を捧げることで薄めるしかなかったのかもしれません。

泣きながら謝るガンテにようやくサンテは弟を許して抱きしめるんですが、これだと永遠にガンテはサンテのものじゃない?ガンテの気持ちはどうするの。弟を縛り付けて、ムニョンへの恋心も人生も遮断させて、兄としては最悪じゃないですか。弟は都合のいい飼い犬じゃないんだから、いいかげん解放してあげないと、兄弟はもうどこにも行けない。

 

パク・オンナンは何者なのか

そして、この謎めきすぎる女性は何者なのでしょう。ムニョンの父親をクレメンタインの歌で動揺させ、「また殺す?」と意味深な言葉で挑発する。ムニョンの父は妻を殺したと言っていますが、このことを部外者が知るはずはありません。しかもムニョンの誕生日に保護士を殴って気絶させ、夜中にムニョンの家を訪れる強硬手段に出る。さぁ、果たして母親なのかどうなのか。

ムニョンの母はいなくなって五年後に死亡届が出されていて、死体が見つかったわけじゃなさそうです。つまり生きている可能性がある。しかしどうやって生きてきたのか。著名な作家なので普通に生活していたらまずバレてしまいます。ただ、顔を変え名前を変えていたら別です。でもそこまでする必要性がわからない。生きていたらそのまま戻ってくればいい。ここで正体をバラしたら今まではなんだったの??ってなりますよね。というわけで彼女は母親ではないと思います。

 

次が更新される週末が楽しみ。