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映画『バクマン。』ネタバレ感想 友情、努力、勝利に無条件で胸が熱くなる

うおおおおお!!!!うおおおおおおおお!!!ああああああああ!!!!(狂

観た人ってこんな風に叫びたくなるなると思うんですよ、絶対。超良かった、『バクマン。』こんなに熱くなる作品だと知っていたらもっと前に観ていたのに。そもそも観ようと思ったきっかけが小松菜奈が出ているからだったわけだけど、本当に観て良かった。小松菜奈に感謝したいし、小松菜奈の起用した監督は神だし、とにかく小松菜奈のかわいさが異常すぎて死にました。「これは小松菜奈史上最高のかわいさでは??」と思います。

 

少し前に『坂道のアポロン』観て制服の小松菜奈は最強と思ったわけですが、ここでもやってくれました、坂道のアポロンを超えてかわいい。透明感がすごい。スカート短くてパンツ見えそうになるシーンもあるんですが、ちゃんと見えないあたりがにくい。クソ。

原作は見ていないんですけどね。うんごめん。でも最高だったから漫画もぜったい見ると決めました。

 

佐藤健×神木隆之介×大根仁!映画『バクマン。』予告編

 

予告動画いいですね、すき。ルフィが喋ってんだもん。ジャンプ感満載でいい。ではネタバレ含んだ感想を書いていきます。映画を観てからの方が楽しめます。

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『バクマン。』感想

 

そういえば僕は漫画家の友だちがほしいとずっと昔から思っているのだけど、いったいどこに漫画家が住んでるのか見当もつかなくて未だに出会えていない。でもとりあえずこの作品で漫画家としてデビューする二つの方法を知りました。一つは雑誌の新人賞に応募する道、もう一つは編集部に直接持ち込む道。漫画家の卵たちはどこかで描きながらいずれか(もしくは両方)の道を狙っているのです。主人公たちはまず後者の道で狙います。

 

主人公である真城最高 (演:佐藤健)と高木秋人 (演:神木隆之介)がタッグで日本一の漫画家目指すってのがもう熱い。シュージン(秋人)は漫画家になる夢があるけど絶望的に絵がヘタいからという理由で絵がうまいサイコ―(最高)を誘う。シュージン「絵はヘタだけどそのかわり俺には文才がある」なんて誘い方、かっこよすぎでしょ。あんな風に自信満々に言ってみたい、絵が絶望的にヘタなのは僕も自信満々に言えるけど。

 

かつてジャンプで連載していた叔父である川口たろう(演:宮藤官九郎)の過労死をその目で見ているから、「漫画家なんてなるもんじゃない」と言ったサイコーの背中を押したのが声優志望の亜豆美保 (演:小松菜奈)ってのがまた熱い。

 

サイコーがずっとノートに描いてたアズキの絵を本人に見られて、普通「え…これわたしじゃん…なんでわたしの絵描いてるの…え…キモ…」となるところを、

シュージン「俺たち漫画家になるんだ!漫画がヒットして、アニメ化するから、その声優をやってよ!」

アズキ「いいよ!!」

 

いいのかよ!!!

さらに

サイコー「お互いその夢が叶ったら、俺と結婚してください!!」という唐突なプロポーズに対し(この時の佐藤健のまぬけ顔たまらん)、アズキ「私もずっと真城くんのこと(思ってました)…」ってなる神展開。

もう漫画だーーー!!!現実ではありえねーーーー!!!

でもだからこそジャンプだーーーー!!!

本当は漫画家になりたい気持ちを閉じ込めてたサイコーの心を開いたのがアズキ。つまり恋。きっかけは恋。それでいいんだ。きっかけが恋なんて最高じゃないですか。何よりの原動力じゃないですか。

 

で、さっそく夏休み中に頑張って原稿をドキドキしながら編集社に持ち込んで、まぁ好対応なんですよね、連絡先書いた名刺渡されて、「他には持ち込まず僕のところ持ってきて」って。これは評価されたってやつです。対応したのが編集部の服部哲(演:山田孝之)。最初はぶっきらぼうでやる気なさそうだなと思ってたけど、誰よりも漫画家に優しく接していて好感が持てた。

 

それにしても、ここから一発で手塚賞の準入選とっちゃうんだから、「え幸先良すぎない??そんな簡単にいくもんじゃないでしょ??」とは思いました。でもここもリアルなんだろなとも。才能ある人は一発で賞を取っていく。福田真太(演:桐谷健太)が「こっちは何年もやってやっと佳作とれたっていうのに、高校生のガキに上いかれちゃってさ」って言うけど、落ちた人もみんなそういう風に思ってる。なんなら佳作にも選ばれない人の方が大勢いるんだ。

 

好きだったのはこのあと最高の部屋にみんな集まって飲むところ。スラムダンクとか北斗の拳のセリフを入れてきて、なんか親しみ湧くなあって思った。漫画家も漫画が大好きで、自分も描きたいと思ったんだろうなって。漫画文化ある日本っていいよなって。

 

漫画家を目指す人たちにとって「連載」は一つの目標や夢で。少なからず有名になりたいって気持ちもあるだろうし、もちろん生きていくためにそれは叶えないといけない道だったりする。その夢が叶った時の喜びは、溢れんばかりに画面から伝わってきました。受け取り方もそれぞれだけど平丸一也( 演:新井浩文)の「1ページ当たりの原稿料やすっ」って淡々と言ってたのは笑ってしまったし、中井巧朗(演:皆川猿時)の夜勤の交通整理のバイトしながらの「やった…」って一言は響いた。ちなみに最近『あなたの番です』を見ていたから刑事役の皆川猿時に超好感持ってました。好きです。

 

高校生バトルとして連載が始まった時の新妻エイジとのバトルシーン、かっこよかった。これは映像化での面白さであって観客を大いに楽しませてくれます。ペンでの斬りあいや原稿が浮かび上がる映像や見ごたえがあるし、あれを考えるのが凄い。どういう風に楽しませるか、数多くのパターンを考えてあのバトルシーンにたどり着いたんだと思います。たっぷり見ごたえある三分間。

 

そして、連載の過酷さもちゃんとこの映画は伝えていました。締切に追われてサイコーもシュージンも全然寝れないんだもん。さらっと「三日寝てません」なんて言うし。二人でやってるとはいえ経験もほとんどない上にアシスタントもいない中の週刊連載は地獄の日々。頭もしっかり働かないしそんな中いい作品は描けない。それでも毎週襲い掛かる読者アンケートのランキング結果。ライバルである新妻エイジ(演:染谷将太)が高い順位をキープしてるのに対し、どんどん下がっていく順位。

 

肉体的疲労に加え、精神的にも追い詰められていく。見てるだけでしんどさが伝わってきます。その過酷さは根性だけで乗り切れるものじゃない。眠れない日々が続く。ストレスが溜まりイライラが募り、喧嘩してしまう二人。うまくいってる時はいい。でもうまくいってないときが怖い。些細なことで絆は切れてしまうものだから。原稿と作画を分けるのはこういう時難しいものなのだろうね。仲が悪くなったとしてもやめるわけにはいかないし。二人はその場面は乗り越えたけど、結果的にサイコーは無理がたたって倒れてしまった。

 

連載の休載が言い渡され、悔しさで涙するシュージン。あのシーン良かった。初の巻頭カラーが決まって、ランキング一位を狙えるところにきて、さあ次でってところだっただけに、本当に悔しいことが伝わってきて、泣きそうになりました。神木隆之介の多彩な演技は凄いですね。

 

それにしても新妻エイジのあの猫背で淡々として。異質な雰囲気、もう完全にデスノートのLを彷彿させます。調べたら『バクマン。』は原作・大場つぐみ、作画・小畑健でデスノートの次の作品なんですね。漫画描いてる時も自分の世界に入りきって「ヒュッ」「ボッ!」と言いながらペン入れしてる感じとかLっぽい(バクマン。の原作は読んでませんが…)。

 

入院見舞いの小松菜奈の泣きの演技も良かった。「ずっと待ってる」って言い続けたアズキが初めて涙ながらに(だけど笑って)言った「ずっと待ってるなんて無理」「先に行くから」。サイコーの手には自分が描いたアズキがモデルの女の子のセリフ「先に行くから」が映る。凄いですよ、アズキは。サイコーのモチベーションを最大にあげるのはいつだってアズキ。ちゃんと漫画読んでるよって。あなたの漫画がアニメになって、ヒロインの私が声優をやるっていう二人の夢、忘れてないよってメッセージ。

 

そっから体調最悪なのにニヤっと笑みを浮かべて「俺のバクチにつきあってくれ」とシュージンに言うサイコー。もう単純。恋で単純に動く!でもだから恋は凄い。恋の原動力は凄いよ。何よりもガソリンになるんだな。

 

締切間近で、編集長から休載って言われてんのに原稿描きあげようとしてるサイコーとシュージン。何としても描きあげて、巻頭カラーに載せる。そして新妻エイジを抜いて一位を取る。それが彼らのバクチ。新人漫画家たちが集まって見るに見かねて手伝って、「友情、努力、勝利!」って拳あげる桐谷健太が熱すぎて泣ける。こういう熱いのさせたら右に出る人いないんじゃないですか。ソラニンの桐谷健太も大好きです。

 

新妻エイジがサラッとやってきたシーン。みんなの目の敵みたいになってる中、ひょうひょうとやってきて、さらっとこれじゃ駄目ですよーってサイコーの代わりに描いてるときの、サイコーの血走った目と、流れる涙。最初は感動してるのかと思いました。天才新妻エイジなりの応援に対して。彼が性格の悪い人間だったらあの場所に来ませんよ。巻頭カラーが自分になって、彼自身1位が取れる絶好の機会なんだから。「ここには汗が必要ですね」なんて言いながら勝手に描いてるところを、サイコーは「やめてください。俺の漫画は俺にしか描けない」って目を見開いていうその強さに、新妻エイジは安心してすぐ帰りました。他の漫画家たちもそこからまた気合い入り直した。みんな新妻エイジのこと目の敵みたいに言ってるけど、実際その所あるけど、でもあの天才をちゃんと認めて憧れてもいるんだなと思います。

 

あとはもう、無事描きあげた原稿を編集長が認めたシーンはまた泣けたなぁ。山田孝之良かった。服部の「編集部と漫画家が対立したら漫画家につきます」って言葉がここにきて活かされて、そしてそれはかつての編集長の言葉だったんだから。認めざるを得ないですよ。友情、努力、勝利。完璧です。

 

改めて、この映画は良かった。熱くなるし、きつい時に踏ん張れる気持ちを与えてくれます。これから漫画家の苦悩も踏まえてジャンプを見ると、このワンシーンにどれだけ時間かけたのかなとか、そういう楽しみもできると思います。また見たいな。あと漫画も読みます。読まなきゃ。