こんにちは、さいちゃん(@saichans_b)です。
back numberはひたすらに秀逸な恋愛ソングを量産しているわけですが、ひとつ気づいたことがあります。そう、失恋ソング多すぎ。
そしてね、もうぜんぶ気持ちわかんの。あ、この曲は俺のことかな?みたいな。俺の話、back numberに話したっけ?清水さんどっかで聴いてた?みたいな。
好きで好きでどうしようもなくて、遠回しに好きと伝えるような表現がなんとももどかしいし、結局想いは叶わなくてそれでも好きな気持ち変わらないからずっと女々しく歌ってて、なんかもう気づいたら気持ちわかりすぎて永遠にback number聴いてることあります。無限ループから抜け出せなくなることある。そういうわけで泣き崩れたいときに聴きたい失恋ソングをまとめて紹介します。
back number 失恋ソング12選
そのドレスちょっと待った
1stアルバム『あとのまつり』、ベストアルバム『アンコール』収録。
「そのドレスちょっと待った」の前に「お前のその歌詞ちょっと待った」って、言いたい。いやいや、わかるよ? 昔すきだった子や付き合ってた子が結婚するって聞いて「いや、俺ももう幸せだし別に気にすることじゃないけどとにかくおめでとう、でもなんか気になるな、うん、もしかして君の隣にいたのは僕だったのかもしれないね」なんて思う気持ちわかるよ? でもよくよく歌詞を読んでみると「別れた理由も切り出したのも全部自分なわけでありまして」「もしもあの時僕が誘惑から命からがら逃げ切れば」なんてのをみる限りこいつのろくでもなさがありありとわかるので、最後の「こんな歌とモヤモヤした気持ちで申し訳ないが」というのは全力で「それな」って言ってやりたいですおもしろいですこの曲。
はなびら
メジャーデビューシングル。2ndアルバム『スーパースター』収録。
女々しさ満点の曲『はなびら』がメジャーデビュー曲というのはもう流石としか言えません。「言い忘れたけど君のことがまだ好きだよ ひとりでつぶやいただけなのにな」ってもう清々しいくらいに引きずってること言いますから。桜の花びらが舞い散るのを見て君との思い出を思い出して涙ぐむ様子が目に浮かびます。
あとMVは『プレバト!!』で天才的な水彩画を魅せている辻本舞が終始カメラ目線で出演している神MVなので必見です。
思い出せなくなるその日まで
3枚目シングル。2ndアルバム『スーパースター』収録。
世界で一番大事な人がいなくなって、あなたを思い出せなくなるその日までどうやって生きていけばいいのかという抗いようのない無気力感を歌う曲。思い出せなくなったとしても、もうそれは自分じゃないよ、喜びも悲しみも半分ずつわけあって生きていたんだからと歌います。
寒いねって言ったら 寒いねって聞こえる
あれは幸せだったのね
俵万智の短歌を彷彿とさせる詩なんですけどそうですあの温かさを人は幸せと呼ぶんです。MVは日下部ゆいこが出てるんですけどbacknumberのMVに出てる女優はみんな美人でみんなカメラ目線かよ!?最高なのかよ!?
半透明人間
2枚目シングル『花束』カップリング曲。2ndアルバム『スーパースター』、ベストアルバム『アンコール』収録。
「君の前から姿を消すって言ったのに、君のこと忘れられないし番号も消せないし、きちんと姿を消せないままだから、そうか、僕はきっと半透明人間なんだ」ってわけわかんない論理を展開する伝説の歌。
なんなら、「目を凝らせば笑ってた君も泣いてた君もぼんやり見えてくるよ、そうか、君も半透明じゃないか」ってわけわかんない論理を君にも適用しようとする伝説の歌です。
チェックのワンピース
2ndアルバム『スーパースター』収録。
「これからチェックのワンピースをどこかで見つけるたびにあぁ君を思い出すのかなぁ」と、君の着ていたものから君を連想してしまう心配してるあたり、さすが清水さん。でもめちゃくちゃわかる。そしてこれはback numberの失恋ソングにしては珍しく前向きな曲です。
それでもいつかまた出会えたら 僕ならもう大丈夫だと言えるように
君より似合う誰かを見つけるから
で締めくくりますから。だから大丈夫だ、街中で頻繁にチェックのワンピースに出会わなければ、たぶん。
エンディング
3rdアルバム『blues』収録、ベストアルバム『アンコール』収録。
あの日一緒に見た映画のエンディングのようだねと、最後の最後になって思い出をくすぐるような言葉に後悔ばかりが募る曲。この曲のいちばんすごいと思う歌詞は
寂しいも会いたいも しまい込んでは 微笑んだ君の
その顔を笑顔だと いつの間にか 思い込んでたんだろう
です。「寂しい」「会いたい」気持ちを飲み込んで気遣ってくれうように微笑む、自分よりも相手の事情を優先するようなやさしい彼女だったのかな。そして主人公は彼女のその侘しさにまったく気づかずに、純粋な笑顔だと思い込んでしまっていたことに気づく。最後に僕は君になにもしてやれなかったんだと自責の念に駆られて、彼女への愛しさが募るのにもうどうにもできないはがゆさに苦しめられる。
君がドアを閉めた後
8枚目シングル『高嶺の花子さん』カップリング曲。4thアルバム『ラブストーリー』収録。
線路沿い家までの道を
缶ビールと想い出を一人ぶら下げて
サンダルのかかとを引きずって歩く
この歌詞から始まるんですけど、尋常ではないほど哀愁が漂う曲。近道でもないのになぜか君とよく通ったね、とか、君が気に入ってた雑貨屋も今はなくなって別の店が入ってて、角の花屋もそういえばあのアパートも、とか、帰り道の街並みの全てに君との思い出をぜんぶ重ねて、もうなんか聴いてるだけで辛い。でも失恋した時ってほんとこんな一つ一つに涙しそうになるからこの曲のすごさがわかります。
fish
9枚目シングル。4thアルバム『ラブストーリー』、ベストアルバム『アンコール』収録。
女性目線の失恋ソング。「あなたの話では悪いのは自分で けして私じゃないとか じゃあどうしてなの」ってほんとそうで。どうせならひとおもいにトドメを刺してほしいものだけど私のせいじゃないならまだ間に合うじゃないって気持ちが残り続けます。
それにしてもなぜタイトルが『fish』(魚)なのか。「私のスカートが青く揺れている」「あなたの好きな色をしたスカートを揺らしながら」と歌詞にありますが、「青」と「揺れる」から連想したのが「魚」だったんでしょうか…なぜ魚…このタイトルセンスは凡人にはわからない感覚なのか…。
あとMVに出てるリ・モモカが無限にかわいいです。
繋いだ手から
10枚目シングル。4枚目アルバム『ラブストーリー』、ベストアルバム『アンコール』収録。
back number史上最強の心もっていかれる失恋ソングが『繋いだ手から』だと思ってます。僕も失恋したときこの曲を永遠に聴いてましたけど、マジで切ないしあらゆる記憶をエグられるので注意が必要です。でも一度聴いたら抜け出せなくてもう心臓が痛みすぎるんですけどなぜかずっと聴いてしまうんです。
何もできない君なら 何でもできる僕になろう
誓った夜の僕には なんて言い訳して謝ろう
過去の自分になんて言い訳して謝ろう、なんてありえない表現がすき。けして経験したわけではないのにそれとなく自分の経験にも触れる部分があって共感してしまう。
こわいはなし
4枚目アルバム『ラブストーリー』収録。
「僕」か「私」を主人公として主観的に書かれる曲が多いback numberなんですけど、『こわいはなし』に関してはまるで第三者視点で客観的に描かれる小説のような曲です。この歌詞ぜんぶが好きで、心のどこかにはあるんだけどうまく言葉にできなかったものごとを綺麗に言葉にしてくれてるんです。
悩んで 迷って でも欲しいと抱きしめたのに
僕ら弱い生き物だからね そうだから 出会えたのにね
二人同じ歩幅でずっと 歩けるはずがないのに
いつだって早足でついて回って 脚が痛むでしょう
特にこの二つの小節が好きですね。
僕は君のことが好きだけど君は僕を別に好きじゃないみたい
5thアルバム『シャンデリア』収録。
いやもうタイトルって要約するとか象徴的なワードでシンプルにするものが多い中にこの気持ちそのままタイトルにしちゃう感じ、嫌いじゃないです。僕はそこまで響かなかったんですけど、後輩の友人がこれ聴いて無限に泣いてたって言ってましたから刺さる人には刺さりまくる歌なんだと思います。フラれても「もうやけくそだってバカなふりして来週また言ってみようかな 毎週言ってみようかな」で終わるストーカー気質をのぞかせるあたりがさすがです。
雨と僕の話
※動画は期間限定公開です。
6枚目アルバム『MAGIC』収録。
雨が降りしきる夜に君の背中をわびしく見つめる姿が情景に浮かぶ曲。
傘を叩く雨音が響いて、心の中はもっとどしゃ降りで。でもこの曲は「こうすればよかった」「ああしていれば続いていたかもしれない」なんて後悔を歌うものではなくて、「終わったのさ ただ 君と僕の話が エンドロールはない あるのは痛みだけ」と自分の非をどこまでも認めていさぎよく完結させようとしてる。ただ物語に流れるはずのエンドロールはそこにないんです。ただ痛みだけがずっと残る切なさが、雨とともにずっと残るようで。
以上、12曲紹介しました。清水さんのまっすぐでひねくれた失恋ソングに自分を重ねたり、いやそれは言い過ぎだろって反発したり、あるいは泣き崩れたり大いに心持っていかれたり感情ぶっ壊されたりしてくれれば幸いです。
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back numberの『雨と僕の話』を初めて聴いたんだけどすごく良い曲だったからなんで今まで聴いてなかったんだろうと不思議に思ってる。おかしいな、back numberの名曲があったら教えてほしいと常々フォロワーさんには言ってたはずなのに…。
— さいちゃん (@saichans_b) December 15, 2019